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南八甲田山麓にひろがる蔦の森は、見目麗しきたおやかなブナ林です。深い聖堂にいだかれるように、蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪沼と呼ばれる個性的な池沼が点在しています。蔦温泉を起点とした「沼めぐりの小路」は、この六つの水域をめぐる日本屈指の自然遊歩道。ゆるやかな起伏と適度に整備された周回三キロの歩道はたいへんあるきやすく、どなたでも安心して森の魅力を味わうことができます。
世界遺産・白神山地と肩を並べる壮麗な森でありながら、人をいざなう、やさしげな印象がこの森の特徴です。新緑、ヤマセ、枯淡、雪景色と、いずれも素晴らしい景観で訪れる人を魅了します。特に人気が高いのは紅葉のシーズン。夜明け前、薄暮の森が昇る朝陽を受けて朱に染まり、その艶姿を水鏡にくっきりと映し出す夢幻の時間は、まさしく神仙郷です。
生まれたての出湯に身を癒し、森との対話にこころ潤す──それが蔦の森のシンプルな楽しみ方。人は森に生まれ、森に還る。縄文の時世から脈々と続く北の森の鼓動が、あなたの胸の奥に眠る遠い記憶を呼び覚まします。


Photo&Text Daisuke kawai
         
   

蔦沼(つたぬま)

遊歩道沿いにある沼の中では最も大きく、周囲約1キロほど。蔦の森のシンボル的存在で、湖畔には木道デッキが設けられています。蔦姫伝説のある湧水の沼にはヒメマスやイワナなどが生息、左手奥にそびえるのは標高1,298メートルの赤倉岳。いまから約30万年前以降、この山が山体崩壊を起こし、大量の岩屑なだれが押し寄せたことで蔦沼が誕生しました。デッキ右手には小さな湿原があり、初夏にはカキツバタが咲きます。夏の夜は満天の星のもと、ヘイケボタルの淡光を鑑賞できるでしょう。

 

鏡沼(かがみぬま)

その名の通り、まわりの森や苔むした朽木を鏡のように映し込んでいる小さな沼です。ただし「沼」と呼ぶには、その水の透明度はあまりにも見事。まるで「小さな奥入瀬」といった感のある清冽な沢筋から、昔日の粋人が遊びごころで取り込んだ清水です。真中に緑のオオカサスゲが繁る、どこか庭園のような景観を味わったら、ぜひ沼からの流れ出しをそっと覗いてみてください。手に取るように近しく見える、クリアに澄んだ水底。そこにたゆたう、流麗なイワナの姿が見つかるかもしれません。

 

月沼(つきぬま)

かつて蔦温泉に逗留した文人墨客たち。彼らが瓢箪徳利をぶらさげ宵の散策、目指したのは鬱蒼とした森に囲まれ、夜空に煌々と輝く月を映し出した月沼であったといいます。水面に浮かぶ月を眺めながらの一献。きっと一句詠んだりなどもしたのでしょう。そんないかにも風流なお話は、しかしはたして本当のことだったのでしょうか。よしんばそれが作り話であったとしても、まるで違和感を感じさせない雰囲気をたたえています。月沼のほとりで月見酒を静かに嗜む、かなり贅沢な遊び方です。

         
   

長沼(ながぬま)

大量の雪どけ水が沢筋から注がれる春には、その名の通り、細く長い形状をしています。ところが夏の訪れと共に水嵩が次第に減っていき、やがて小さな丸い沼へと縮小していきます。水域が後退するとスゲの「草原」が姿を現し、独特の景観をつくりだします。遊歩道はこの沼の北岸上を通っており、少し高いところから見おろせるため、季節や天候、時間帯によって自在に変化する水の色を楽しめます。夏には水面にバイカモの花が咲き、ルリイトトンボが飛び交います。蔦の森のいちばん奥まった場所に位置しており、沼の奥の谷ごしに赤倉岳が横顔をのぞかせています。

 

菅沼(すげぬま)

その昔、伐り出した木材を川に流すための集積場として利用されていた人工の池沼といわれていますが、今ではすっかり周囲の森に溶け込んで、人造の水域とはとても思えません。西端はヤチダモの林で、その下にミズバショウのお花畑が広がっています。芽吹き直前の頃がさかりです。あずまやのある沼の東端(沼尻)へは、遊歩道の枝線からやや急な傾斜を降りてアプローチできます。四季を通じて水鳥が見られ、特に春秋にはカモの群れのほか、稀にハクチョウも立ち寄っていきます。

 

瓢箪沼(ひょうたんぬま)

かつて瓢箪の形をした沼でしたが、いまでは開放水面が北側(遊歩道側)のみなので、一見したところは落葉に埋もれた小さな沼の印象です。南側を埋め尽くすように繁茂しているスゲやヨシなどが枯れてしまう冬になると、昔日の面影がうかがえるようになります。長い年月の間に堆積していった植物の遺骸や土砂などにより、沼が徐々に湿地化~陸地化しようとしているのです。その水深の浅さと森への近さがよいのでしょうか、樹上産卵で知られるモリアオガエルの主要な繁殖地となっています。

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