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上質な天然林で、雰囲気がよく、詩情豊かな景観を有した森であること。四季を通じてアプローチがとてもよいこと。年配の方から子供まで、無理なく安心して歩ける遊歩道のあること。天然温泉の味のある宿泊施設に隣接していること──さてニッポン広しといえども、こんな贅沢な条件を満たした森がどこにありましょう。蔦温泉旅館のまわりに広がる「蔦の森」は、そんな要求にぴったりと合致した素晴らしい場所です。
この森の遊歩道は1周約3キロ。その高低差は適度な運動といった程度。苦しい坂道の続くカコクなところはありません。適度に整備された大変歩きやすい山路に沿って、大小6つの沼めぐりを楽しめます。沢筋も豊富で、そのまま手ですくって飲むことのできる湧き水もあります(旅館で使っている水は、全てこの森の湧水です)。ここはまさに水の生まれる場所。あまたの樹木が、ゆたかな水をはぐくんでいる、その慈愛に満ちた様子を実感させてくれます。
       

         


 
      蔦の森と出逢ったのは、いまから15年ほど前になるでしょうか。全国のブナ林遊歩道めぐりをしている時でした。学生時代は北海道で過ごし、山登りに興じていましたが、やがて「登る」ことよりも、観たり、聴いたり、撮ったりすることに深い愉しみを覚えるようになりました。「あるく・みる・きく」旅を提唱された民俗学者宮本常一の「旅にはもっと知性が要請されていいし、もっと物にふれ物を見、そして静かに考えてみる機会を持ってよい」という言葉が、私を山登りから森あるきへと転換させたのです。
ブナの森林美に目覚めた私は、登山道でも杣道でもない遊歩道を抱いた美林を探訪してあるき、そこでめぐりあえた理想の森が蔦でした。十和田に移り住んで以来、私は八甲田山にいちども登ったことがありません。沢登りをすることもなければ、森の奥へとわけいることもありません。宝は、路傍にあるのです。
         
蔦の森の主要な樹種は概ねブナですが、潤いある森ゆえにトチノキの巨木が点在するのも特徴のひとつ。美しいシダ類に覆われた窪地のところどころには、カツラの大木やサワグルミも現れます。ちょうど、奥入瀬渓流の渓谷林から八甲田山麓のブナ純林への移行帯といった位置づけとなりましょうか。歩道沿いの景観変化が実に豊かで、単調な森歩きでは味わえない新鮮さに満ちています。
蔦の森は、世間一般によくいわれる「原生林」ではありません。はるか平安の昔から、人と共に生きてきた森です。森が人をそだて、人もまた森に手を添えてきたのです。ゆえに、この森は決して人をこばまず、あたたかく受け入れてくれるのでしょう。
国道にほど近く、温泉旅館の「裏山」的存在でありながら、まるで奥深い山の森にいるような心もちとなります。森閑、という言葉を思います。
       

 
         

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